固定資産の手順

固定資産 とは、企業が所有し、簡単に売却できない品目です (流動資産と対照的)。固定資産は長期投資であるため、特別な会計規定や政府規制に従って固定資産費用を別扱いすることが認められています。そのため、減価償却の算出、すなわち、特定の会計期間内に償却する金額数値の算定を用いることができます。

SyteLine で固定資産を維持するには、次の手順に従います。

  1. アプリケーションを固定資産に設定します。
    1. 固定資産に関連付けられた原価に使用する総勘定元帳勘定科目を作成します。

      固定資産総勘定元帳勘定の作成」 を参照してください。

    2. [固定資産クラスコード] フォームでクラスコードを作成します。
    3. [固定資産パラメタ] フォームで減価償却明細表を設定します。
      資産の減価償却を求める方法は、ユーザ定義された明細表毎に 1 つあるので、最大 4 つあります。
    4. [固定資産減価償却表] フォームで減価償却テーブルを作成します。
    5. [特別減価償却コード] フォームで特別減価償却コードを作成します。
  2. 新しい資産を取得する際、 [固定資産] フォームに追加します。

    固定資産の追加」 を参照してください。

  3. 減価償却を転記します。

    総勘定元帳への減価償却の転記」 を参照してください。

  4. オプションで [固定資産移動] フォームを使って資産を移動できます。
    資産をあるクラスコードまたは部門から別のクラスコードまたは部門に移動するには、このフォームを使用します。移動できるのは有効な資産のみです。貸借対照表で資産の再分類を行うために、固定資産配賦仕訳記帳を生成します。将来の減価償却エントリは、新規クラスコードに関連付けられている費用勘定に請求されます。

    関連する原価または減価償却レコードのどれかを変更する場合は、固定資産配賦仕訳帳に正しい金額が書き込まれるように、移動レコードを削除および再追加する必要があります。

    固定資産移動トランザクションを転記するには、 [固定資産移動転記] フォームを使用します。

  5. オプションで [固定資産処分] フォームを使って資産を処分できます。
    このフォームは、資産が売却されたこと、または、それ以外の場合は、資産が処分されたことを記録するために使用します。状況が有効である資産のみが処分されます。処分トランザクションを入力すると、資産勘定および減価償却の累計勘定について配賦が生成されます。資産を処分した後、総勘定元帳の損益勘定 ( [固定資産パラメタ] フォームから) が調整されます。

    資産処分を転記するには、 [アクション] > [処分転記] の順に選択します。

  6. 年度末には、 [固定資産年度末処理] フォームを使用して、選択した資産の範囲に収まる各固定資産レコードの [年間減価償却] フィールドをゼロにセットします。