手動支払証書ビルダを使用した支払証書の作成

[手動支払証書ビルダ] フォームを使用して、単一の購入先請求書に対して 1 つ以上のサイトで支払証書を迅速に作成できます。任意のサイトで、購入先請求額の一部を指定して割り当てることができます。購入先請求額の全てまたは一部のサブセットを入力できます。発生サイトを先サイトとして使用できます。

処理中に、システムは配賦された各区分の金額の合計が購入先の請求書から指定された金額に等しいことを検証します。検証が成功すると、システムは手動支払証書ビルダの発生サイトでビルダ支払証書番号を生成します。ビルダ支払証書番号と、ビルダ支払証書発生サイトの値(手動支払証書ビルダのアクティビティが実行されるサイト)は、この請求書に対して作成された支払証書のセットを定義します。

これらの値は、先サイトでの支払証書の作成時に設定されます。

  • 区分: 「V」(支払証書)に設定
  • 購買オーダから転記: クリア
  • 値引総額: 請求額から値引対象外金額を引いた額に、値引率を掛けたもの
  • 値引対象外金額: 輸送費 + 手数料 + 関税 + 保険 + ローカル輸送費 + その他費用 + 販売税 + 販売税 2 の合計

システムは以下の値を、先サイトの購入先の条件コードに従って設定します。

  • 締コード(デフォルト値)
  • 月締日(デフォルト値)
  • 値引率(デフォルト値)
  • 値引日数(デフォルト値)
  • 値引日(計算値)
  • 支払日数(デフォルト値)
  • 納期(計算値)

買掛勘定および買掛勘定ユニットコード 1 ~ 4 に対して、先サイトに購入先カテゴリが存在する場合、システムは買掛勘定とユニットコードを購入先カテゴリから取得します。存在しない場合は、システムはこれらを買掛パラメタから取得します。

支払証書が作成されると、該当するサイトの [買掛支払証書と調整] フォームで表示できます。

支払証書は、以下の条件では当期間外で作成できます。

  • 該当する権限が設定されている
  • [一般パラメタ] フォームで、[許容日数 (フォワード)] と [許容日数 (バックワード)] が空白に設定されている。
  • システムはリモートサイトではなくローカルサイトに対して、当期間の制約を検証します。[配賦日]がローカルサイトの当期間内の場合は、システムは指定されたリモートサイトで当期間について検証しません。

このフォームの日付は永続的ではありません。このフォームを閉じると、システムは処理されていない全てのデータを削除します。

このフォームを使用する手順については、「手動支払証書ビルダを使用した支払証書の作成」 を参照してください。

このフォームでは以下の機能は実行できません。

  • 会計グループに対する支払証書の作成
  • 手動支払証書ビルダのサイトとは異なる自国通貨を持つサイトについての、保留支払証書トランザクションの入力
  • 保留調整トランザクションの入力
  • 作成済み支払証書への支払証書事前登録の添付
  • 税金額が購買額に含まれるかどうかの指定(原価に税を含む)
  • 事前定義された定型支払証書を使用した、1 つ以上のサイトでの支払証書の生成
  • システム注記の作成
注: 支払証書でより複雑な機能を実行するには、 [買掛支払証書と調整] フォームを使用することを推奨します。
  1. 仕訳帳ビルダカテゴリを対象に レプリケーションルール を以下のように設定します。これは 1 回のみの設定です。
    • 手動支払証書ビルダサイトから、保留中の支払証書トランザクションが作成されるリモートサイトへ。これによってシステムが保留中の支払証書トランザクションを処理する方法が設定されます。
    • 保留中の支払証書トランザクションが作成されるリモートサイトから、手動支払証書ビルダサイトへ。これで、必要な _all テーブルデータをレプリケートし、手動支払証書ビルダフォームで検証を実行することができます。
  2. [手動支払証書ビルダ] フォームを開きます。
  3. ヘッダーに以下の情報を入力します。
    • [購入先]:支払証書を入力する購入先を選択します。購入先の名前が表示されます。
    • [請求]:追跡目的のために購入先の請求番号を入力します。
    • [請求日]:デフォルトではこのフィールドには今日の日付が表示されます。ただし、この日付は、このトランザクションに関する購入先からの請求日に変更できます。
    • [配賦日]:デフォルトでは今日の日付が表示されます。ただし、この日付は、これらの資金を配賦する日付に変更できます。
    • [注記]:(オプション)トランザクションに関する注記を入力できます。
    • [配賦の生成]:支払証書を処理した後、自動的に支払証書を配賦するには、このチェックボックスをオンにします。
    • [固定レート]:(外国通貨の購入先の場合のみ)固定レートを使用する場合、このチェックボックスをオンにします。このチェックボックスをオンにすると、文書の期間中レートが固定化されます。
    • [通貨]:通貨レートが表示されます。
    • [為替レート]:(外国通貨の購入先の場合のみ)為替レートを入力します。
    • [購買金額]:記録する購入先請求書の合計金額を入力します。
    • [輸送費]:輸送費を入力します。
    • [関税]:関税を入力します。
    • [手数料]:手数料を入力します。
    • [保険] -保険料を入力します。
    • [ローカル輸送費] -ローカル輸送費を入力します。
    • [その他費用] -その他費用を入力します。
    • [販売税] -税システム 1 の税額を入力します。
    • [販売税 2] -税システム 2 の税額を入力します。
    • [請求額] -請求額が表示されます。
  4. 各サイトのグリッドで、以下の情報を入力します。引当合計がフォームの下部に表示されます。
    • [先サイト] -ターゲットサイトを選択します。
    • [購買金額] -サイトの購買金額を入力します。
    • [輸送費] -輸送費を入力します。
    • [関税] -関税を入力します。
    • [手数料] -手数料を入力します。
    • [保険] -保険料を入力します。
    • [ローカル輸送費] -ローカル輸送費を入力します。
    • [その他費用] -その他費用があれば入力します。
    • [販売税] -販売税を入力します。
    • [販売税 2] -このフィールドを使用できる場合、税システム 2 の販売税を入力します。
    • [請求額] -請求額が表示されます。
  5. 各サイトの支払証書を生成するには、[処理] をクリックします。

    検証が正常に終了した場合、指定されたサイトの保留中の支払証書トランザクションが作成されます。発生サイトの購買パラメタと最新の支払証書ビルダ番号に基づき、新しい支払証書番号が生成されます。[支払証書ビルダ発生サイト] が、手動支払証書を作成している [一般パラメタ] フォームで指定されたサイトとして設定されます。

    検証が失敗すると、以下のいずれかの方法で失敗が処理されます。

    • [先サイト] が [手動支払証書ビルダサイト] と同じ場合、またはレプリケーションが [手動支払証書ビルダ] サイトからリモートサイトへの トランザクションである場合、システムはエラーを返し、トランザクションを処理しません。
    • [先サイト] が [手動支払証書ビルダ] サイトと同じではなく、レプリケーションが非トランザクションである場合、システムは非トランザクションレプリケーションのために定義されたエラー処理プロセスを介して、失敗をリモートサイトでのみ処理します。

処理が完了すると、新しい支払証書ビルダ番号がメッセージに表示されます。

フォームを閉じるときに未処理行がある場合は、全て削除されます。