データコレクショントランザクション検証について

データコレクショントランザクションの状況がエラーである場合、そのトランザクションは転記されません。エラーの原因となっている問題を修正した後、 [データコレクショントランザクション確認] ユーティリティを使用して、トランザクションを再確認し、転記できるようにマーキングします。このユーティリティでは、データが初めて入力されているものとして、同じ対話式の確認を行います。

データコレクション処理を含む各作業シフトが終了するたびに、このユーティリティを実行することをお勧めします。このユーティリティの実行は 1 日に 2、3 回までにしてください。

ユーティリティの実行は、手動で行うことも、[アクション] > [バックグラウンドキュー] メニューオプションを使用して都合の良い時間に実行をスケジュールできます。1 日を通して時間に余裕があるときに調整や修正を行う場合、このユーティリティをバックグラウンドで 1 日数回実行するようにスケジュールします。

複数のスケジュールを作成し、異なる時間に異なるエラー処理フォームから、トランザクションを再確認するように、[バックグラウンドキュー] とともにユーティリティのチェックボックスを使って指定できます。また、チェックボックスでは、異なるユーザが異なる区分のトランザクションに対して同時にこのユーティリティを実行することも指定できます。

再確認が必要なエラー修正の例

  • 計画外出庫トランザクションでは、在庫の増加が必要となる場合があります。ユーザは、複数の dcwc トランザクションを入力したときから、トランザクションを転記したときまでの間に、ワークセンタ品目の全ての資材を発行しないことがあります。
  • 計画外入庫トランザクションでは、場所の作成が必要となる場合があります。
  • 関連するトランザクションを転記するには、移動オーダ、購買オーダ、および受注オーダの状況が「オープン」であることが必要です。これらのオーダは、全てのトランザクションが転記されるまでに完了されていることがしばしばあります。
  • 該当するアカウントの設定で、製品コードと在庫場所の修正が必要となる場合があります。
  • データベースの負荷が高くなりすぎ、デッドロックによりトランザクションが転記できなかった場合、エラーが発生することがあります。デッドロックエラーをクリアしてトランザクションの転記を再試行できるようにする簡単な方法としては、該当するチェックボックスをオンにし、このユーティリティを手動で実行します。

注記

マイナス手持在庫エラーが発生した場合、転記を行うまで、dcwc テーブルのレコードは全て「保留」状況になります。エラーが発生する前の転記処理の進捗状況によっては、大幅なロールバックが生じることがあります。このようなレコードを頻繁に再送信すると、データベースサーバとトランザクション処理に多大な負荷をかける場合があります。在庫調整および修正は全て、このユーティリティを実行する前に完了しておくことをお勧めします。1 日の間に時間の余裕があって調整や修正を行う場合、このユーティリティを 1 日に数回だけ実行するようにスケジュールできます。