購買オーダビルダーによるマルチサイト購買オーダの作成

[購買オーダビルダー] フォームを使用して、マルチサイト購買オーダを作成します。

この操作には、以下のような複数の利点があります。

  • 複数のターゲットサイトでリモートで作成される購買オーダを包含する購買オーダビルダーを 1 つのサイトのユーザが設定できる。
  • 複数のサイトで必要とされる品目に対する購入先からの数量ブレイクポイントを 1 つの購買オーダビルダが活用できる。ビルダ購買オーダ上の品目は、マスター買い契約 ( [購入先契約] フォームで設定) に従う場合があります。このオプションでは、1 つの購入先からの同様の品目の数量が累計され、最適な有効数量ブレイク・ポイントが判別されます。
  • さまざまなサイトからの購買オーダ情報をグループ化する印刷文書を作成できる。

所要量

  • 次の項目がターゲットサイトと購買オーダビルダを実行しているサイトで一致する必要があります。基本通貨、通貨と数量の書式、条件コードテーブル、税システムの設定、税パラメタの設定、購入先に割り当てられた税コード、および品目に割り当てられた税コード。
  • 同一のビルダ購買オーダに関連付けられた各購買オーダでは、同じ条件コード、購買担当者、送金先住所、購入先の担当者、および LCR 番号が使用されると想定されます。
  • 購入先は、ターゲットサイトおよび購買オーダビルダサイトの両方で同じ通貨を使用するように設定する必要があります。
  • ターゲットサイトには、購買オーダビルダサイトと同じ単位変換係数がなければなりません。
  • 購買オーダビルダサイトとターゲットサイトでは全て、購買オーダビルダレプリケーションカテゴリを相互にレプリケートする必要があります。
  • 別のサイトから PLN データにアクセスするには、購買オーダサイトとソースサイトはリンクされたサーバとして設定する必要があるとともに、同一のイントラネット上になければなりません。そのため、PLN の使用時には、トランザクションレプリケーションが必要です。ビルダ購買オーダレポートの使用にも、トランザクションレプリケーションが必要です。

購買オーダビルダの作成

[購買オーダビルダ] フォームには、ヘッダフィールドと 2 つのタブがあります。

  • ヘッダーフィールドは、品目の購入元、および状況(計画または注文)を指定するために使用します。購買オーダの区分(個別または一括)を指定します。一括購買オーダの場合には、一括明細のみを作成するのか、または明細とともに発行も作成するのかを指定します。条件コードを指定します。

    価格設定が購買オーダ明細納期 ( [購入先] フォームの [購入先契約価格] フィールドで指定) で計算される購入先を選択すると、警告メッセージが表示されます。この購入先を選択することは可能ですが、 [購入先] フォームからの設定は無視されます。購買オーダビルダでは常に、購買オーダ日を使用して原価計算を行います。

  • 品目の手動入力で、購買オーダ明細を作成するターゲットサイトを指定して購買オーダ明細を作成するには、[品目]タブを使用します。
  • ターゲットサイトから、追加明細として購買オーダに追加される可能性のある既存の PLN を選択するには、[計画]タブを使用します。PLN をグリッドにロードする必要があるサイトや品目についての基準を指定するフィルタを表示するには、[ロード計画詳細]をクリックします。(補充はロードできません。)PLN を [計画] タブにロードしたら、購買オーダ明細に確定する PLN レコードを選択できます。

[処理]をクリックすると、

  • 品目グリッドおよび計画グリッド内の一意の各サイトについて、1 つの購買オーダが作成されます。
  • [購買オーダの区分][個別]を選択した場合に、[品目] グリッドにある各行ごとに、および [計画] グリッドにある選択済みの各 PLN ごとに、購買オーダ明細が作成されます。品目、単位、および原価が同じである場合、レコードは 1 つの購買オーダ明細に組み合わせられます。
  • [購買オーダの区分][一括]を選択し、[名前を付けて作成] で[明細]と設定した場合に、[品目] グリッドにある各行、および選択済みの各 PLN レコードが処理され、固有の品目、単位、および原価の組み合わせごとに 1 つの購買オーダ一括明細レコードがサイトごとに作成されます。
  • [購買オーダの区分][一括]を選択し、[名前を付けて作成] で[発行]と設定した場合に、[品目] グリッドにある各行、および選択済みの各 PLN レコードが処理され、固有の品目、単位、および原価の組み合わせごとに 1 つの購買オーダ一括明細レコードがサイトごとに作成されます。また、各行ごとに新規の購買オーダ一括発行も作成されます。たとえば、品目、原価、および単位の固有の組み合わせ(品目 CP-10000、個数 25 個に対する注文)があり、区分で[一括]および[発行として作成]を選択した場合に、数量 25 個の一括明細、および数量 25 個の一括発行が作成されます。

ビルダ購買オーダの保守

処理後に、購買オーダは個々のサイト内で保守する必要があります。購入先番号を変更した場合には、ビルダ購買オーダ番号および発生サイトは削除されるため、当該の購買オーダはビルダ購買オーダに属さなくなります。

[購買オーダビルダーレポート] を使用して購買オーダを印刷すると、購入先の変更は行えなくなります。印刷後に、購買オーダはビルダ購買オーダにリンクされたままにする必要があります。

[購買オーダ明細] フォームを使用して、既存のビルダ購買オーダに別の明細をさらに追加することができます。このような新規明細も、ビルダ購買オーダに属するものとみなします。ただし、既存の明細の更新では、マスタ買い契約は考慮されません。

ビルダ購買オーダの印刷

[購買オーダビルダー] を介して作成した購買オーダは全て、 [購買オーダビルダーレポート] フォームを使用して印刷する必要があります。

詳細については、「購買オーダビルダーの印刷」を参照してください。

購買オーダの印刷後、購買および受入処理の残りには標準のシステム機能が使用されます。

注記

  • サイトごとに別々の[ビルダ購買オーダ接頭辞] ( [購買管理パラメタ] フォームで定義済) を使用してください。そうすれば、購入先請求書にビルダ購買オーダ番号のみが組み込まれていて、発生サイトが組み込まれていない場合でも、データのソースを区別することができます。
  • [購買オーダビルダ] 内のデータは永続データではありません。フォームを終了すると、未処理データは全て削除されます。
  • 品目が別のサイトで作成される場合でも、品目の原価を判別するのに購買オーダビルダサイトが使用されます。
  • 購買オーダ荷役費用は、購買オーダビルダでは設定されません。購買オーダ荷役費用の設定は、ビルダ購買オーダの作成後に、ターゲットサイトで各購買オーダごとに設定できます。
  • 注記は購買オーダビルダでは設定されません。注記は、ビルダ購買オーダの作成後に、ターゲットサイトで購買オーダ、購買オーダ (一括) 明細、および購買オーダ一括発行に追加できます。「購買オーダビルダーの印刷」に記載されている「注記の印刷」の詳細も参照してください。
  • 品目の単位を変更した場合、レコードは、数量基準に関する他の同様の品目レコードと結合されません。