EDI ロックファイルコントロール
EDI を介して 2 つの別々のソフトウェアパッケージがデータを送信する場合、その送信処理は同じデータファイルに同時にアクセスしてはなりません。たとえば、SyteLine EDI がフラットファイルにデータを書き込むと同時にトランスレータがフラットファイルを読み込もうとすると、同期エラーが発生します。システムではロックメカニズムを使用してこの問題に対処しています。
EDI では、フラットファイルに情報を書き込む必要がある場合、まずロックファイルがあるかどうかをチェックします。
ロックファイルのファイル名
「EDI トランスレータについて」 に記載されていないトランスレータを使用している場合、 トランスレータがロックファイルのチェックと作成を行うことを確認する必要があります。このセクションには、トランスレータで使用する必要のあるロックファイルのファイル名が一覧されています。フラットファイルの書き込み/読み取り時に適切なロックファイルを作成してください。
以下の表には、供給サイド EDI の各トランザクションのロックファイルの名前が一覧されています。供給サイドのロックファイルは、供給サイドの Outbound Data 論理フォルダにあります。
トランザクション | X12 / EDIFACT | ロックファイル名 |
---|---|---|
アウトバウンド発注計画 | 830 / DELFOR | 830_LOCK |
アウトバウンド購買オーダ | 850 / ORDERS | 850_LOCK |
アウトバウンド出荷計画 | 862 / DELJIT | 862_LOCK |
インバウンド購買オーダ承認 | 855 / ORDRSP | 855_LOCK |
インバウンド購入先事前出荷通知 | 856 / DESADV | 856_LOCK |
インバウンド購入先請求 | 810 / INVOIC | 810_LOCK |
以下の表には、需要サイド EDI の各トランザクションのロックファイルの名前が一覧されています。需要サイドのロックファイルは、需要サイドの Outbound Data 論理フォルダにあります。
トランザクション | X12 / EDIFACT | ロックファイル名 |
---|---|---|
インバウンド CARaS EDI 出荷トランザクション | N/A | SHP_LOCK |
インバウンド発注計画および出荷計画 | 830 / DELFOR および 862 / DELJIT | REQ_LOCK |
インバウンド購買オーダ | 850 / ORDERS | ORD_LOCK |
アウトバウンド購買オーダ承認 | 855 / ORDRSP | ACK_LOCK |
アウトバウンド事前出荷通知 | 856 / DESADV | ASN_LOCK |
アウトバウンド顧客請求 | 810 / INVOIC | INV_LOCK |
ロックファイル/フラットファイル処理論理
このセクションは、SyteLine EDI でのフラットファイルの処理方法を説明しています。トランスレータソフトウェアは同じ論理を使用する必要があります。
EDI では、フラットファイルにデータを書き込む際、以下の順番で手順を実行します。
- アウトバウンドデータ論理フォルダにロックファイルがあるかどうかをチェックします。
- ロックファイルを作成します。
- データファイルにトランザクションを出力します(データファイルが既に存在する場合は、トランザクションを追加します)。
- データファイルをアウトバウンドアーカイブ論理フォルダにコピーします。
- ロックファイルを削除します。
EDI では、フラットファイルからデータを読み取る際、以下順番で手順を実行します。
- アウトバウンドデータ論理フォルダにロックファイルがあるかどうかをチェックします。
- ロックファイルを作成します。
- データファイルからトランザクションを読み取ります。
- データファイルをアーカイブ論理フォルダにコピーします。
- ロックファイルを削除します。