電子データ交換 (EDI) 概要

このトピックでは、電子データ交換、つまり EDI の概要について説明します。

EDI インタフェース

SyteLine は EDI トランスレータと統合されています。システムでは、トランスレータからインバウンドトランザクションをインポートし、アウトバウンドトランザクションをトランスレータにエクスポートします。

EDI トランスレータについて」 を参照してください。

EDI トランスレータインタフェースでは、6 つの需要サイドトランザクションセットと 6 つの供給サイドトランザクションセットがサポートされています。Infor SyteLine EDI は、米国国家規格協会 (ANSI) X12 と EDIFACT (国際) 標準に準拠しています。

EDI 標準について」 を参照してください。

サポートされるトランザクションは以下のとおりです。

この表では、需要サイドトランザクションのトランザクション番号および名前を一覧表示しています。

トランザクション X12 トランザクション番号 EDIFACT トランザクション名
購買オーダ(インバウンド) 850 オーダ
計画オーダ(インバウンド) 830 DELFOR
出荷オーダ(インバウンド) 862 DELJIT
購買オーダ承認(アウトバウンド) 855 ORDRSP
事前出荷通知(ASN)(アウトバウンド) 856 DESADV
請求(アウトバウンド) 810 INVOIC

この表では、供給サイドトランザクションのトランザクション番号および名前を一覧表示しています。

トランザクション X12 トランザクション番号 EDIFACT トランザクション名
購買オーダ(アウトバウンド) 850 オーダ
計画オーダ(アウトバウンド) 830 DELFOR
出荷オーダ(アウトバウンド) 862 DELJIT
購買オーダ承認(インバウンド) 855 ORDRSP
事前出荷通知(ASN)(インバウンド) 856 DESADV
請求(インバウンド) 810 INVOIC

インポートとエクスポート

SyteLine アプリケーションデータベースには、名前が「edi...」で始まり、以下のデータを含むテーブルが含まれます。

  • EDI 受注オーダ(通常の顧客データベーステーブルにはまだ転記されていません)
  • 取引先情報
  • エクスポート用文書
  • その他の EDI 関連データ

データは、フラット ASCII ファイルを使用して SyteLine とトランスレータの間で交換されます。トランスレータは、SyteLine EDI データベーステーブルにインポートするオーダをエクスポートします。

ERP の EDI 処理のインポート

現在 IB(インバウンド)論理フォルダにある全てのフラットファイルを EDI データベーステーブルにインポートするには、 [EDI トランザクションロードルーチン] ユーティリティを使用します。これらのファイルは、インポート処理中にも保存されます。

また、インポート処理中には EDI 受注オーダを SyteLine に自動的に転記することもできます。ただし、 [EDI 顧客プロファイル] フォームで、特定の取引先に対してそれが可能になるように設定する必要があります。それ以外の場合、 [EDI 受注オーダ] フォームから手動で転記する必要があります。

インポート処理中に発生したエラーはログファイル (editrans.log) に送られます。 [EDI 受注オーダ] フォームでインポート送信エラーを表示するには、[アクション] > [エラーログ一覧] を選択します。

例:「Editrans.log のサンプル」

ERP の EDI 処理のエクスポート

アウトバウンド EDI 文書データは EDI データベーステーブルに保存されます。OB(アウトバウンド)論理フォルダ内の対応するフラット ASCII ファイルにデータをエクスポートするには、 [EDI トランザクションアンロードルーチン] フォームを使用します。データはこのフォームからトランスレータにインポートできます。

既にエクスポートされたアウトバウンド文書を再送する必要がある場合は、SyteLine の再送ユーティリティを使用します。

注:  システムで、引き続きインポート/エクスポートを実行するには、SyteLine またはトランスレータからエクスポートされたデータを対応するシステムにインポートする必要があります。この慣行は、SyteLine とトランスレータ間のデータの整合性を保証するものです。