返品の受入について

返品を処理するには、このトピックを使用します。

返品のフラグ付け

問題のある資材を返品するかそれ以外の方法で処分するかどうかが、元の RMA が作成されたときに、顧客と承認当事者との間で合意されました。その時点で、問題のある各明細品目の [返品] フラグは [RMA 明細品目] フォームで選択またはクリアされました。[返品] フラグがクリアされた明細品目は、返品プロセスに影響を与えることも、返品プロセスの影響を受けることもありません。資材の返品が合意されると、顧客は、資材の返品先とする倉庫の名前と住所を提供する [RMA 検証レポート] を受けることができます。

原価の調整

在庫品目を在庫に再び受け入れるように選択すると、このトランザクションによりシステムの原価計算が影響されます。

デフォルトでは、システムは返品品目をその最新在庫原価で在庫に再び受け入れます。下の表は、さまざまな原価方式の下で品目が返品される際の原価を示したものです。

実際原価計算 説明
FIFO 品目の単価
LIFO 品目の単価
平均 算出されている場合、オーダ出荷時の実際の平均原価。算出されていない場合、品目の現在の在庫原価
個別 保管場所における品目の個別原価
標準原価計算 説明
FIFO 品目の標準原価
LIFO 品目の標準原価
平均 品目の標準原価
個別 品目の標準原価
標準 品目の標準原価

非在庫品目は、返品で受け入れることは可能ですが、在庫にすることはできません。

出荷時の返品処理

請求書前後の返品処理については [顧客サービス] トピックを参照してください。

ロットおよびシリアル追跡

ロット追跡品目。元の受注オーダがこの RMA にリンクされている場合、受注オーダのロット番号がデフォルトで使用されます。それ以外の場合は、品目に関連付けられたロット/保管場所番号がシステムによって検索されます。システムによって提供される番号を上書きしたり、システムが番号を提供できない場合は新しい番号を作成したりできます。

シリアル追跡品目。シリアル追跡されている品目が返品されると、返品された品目のシリアル番号のうち現在在庫にない番号が全て [シリアル番号] タブに表示されます。(SyteLine の使用前に返品品目が出荷された場合、新しいシリアル番号を入力できます。)