RMA の設定

個々の業務に合わせて RMA をカスタマイズできるコードとパラメタが用意されており、ユーザの処理のサポート方法や重要な出庫の追跡を定義することができます。

RMA の設定に使用するフォームは次のとおりです。

  • [RMA パラメタ]
  • [処置コード]
  • [評価コード]
  • [問題コード]
  • [RMA 返品理由コード]
注:  これらのコードには、業務に合わせてシステムをカスタマイズするためのさまざまなオプションが用意されています。システムの初回設定時にいくつかの重要な決定をしておけば、より最適な結果を得るために後から変更を加えるのが容易になります。

初回の設定。有効な RMA システムを構築するための核となる作業は、 [RMA パラメタ] フォームでのオプションの選択です。 [RMA パラメタ] フォームで、次の質問に対する回答を入力します。

  1. システムで生成される RMA 番号に接頭辞は必要ですか。

    [RMA 接頭辞] フィールドに入力する接頭辞は、[R] や [RMA] などの覚えやすい文字を使用することをお勧めします。接頭辞を使用すれば、RMA と受注オーダが混ざってしまうことはありません。接頭辞および個別の番号方式は、返品伝票の印刷時に貸方と請求を区別するのに役立ちます。

  2. 顧客からの返品を処理するための費用を請求しますか。

    請求する場合、[再保管費用 % ] フィールドで請求するデフォルトの比率を指定します。

  3. この費用に名前を付けてください。

    この費用は常に 「再保管費用」 として参照されます。ただし、[説明] フィールドに別の名前を入力すると、ユーザはその名前を使用できます。RMA 返品伝票には、ユーザが選択した名前で請求費用が記入されます。

  4. 返品された資材を倉庫内のどこで受け取りますか。

    [保管場所] フィールドで、返品された資材を受け入れるデフォルトの保管場所を指定します。一般的に、これは引当不可保管場所です ([保管場所] フォームの [引当不可在庫] フィールドが選択されている保管場所)。

  5. 再保管費用の受け取りに使用する勘定はどれですか。

    再保管費用勘定フィールドで、勘定元帳の勘定科目と適用されるユニットコードを指定します。

日常業務初回設定時、またはその後の必要に応じて、コードを追加し定義して、個々の登録に関する有益情報を記録したり、全ての返品における出庫の追跡に役立てることができます。次に示す 4 つのコードフォームは、追跡に役立つ情報のレベルと種類がそれぞれ異なります。

  • 問題コードは、オーダ別のフォームです。RMA ヘッダで使用され、オーダ全体について顧客が抱く疑問や問題を分類します。たとえば、考えられるものとして以下があります。
    • LAR は 「到着の遅延」、
    • DIT は 「移動中の損傷」を表します。
  • 処分コードは、品目別のフォームです。RMA 明細品目レベルで使用され、返品後の資材に対する処置を示します。たとえば、考えられるものとして以下があります。
    • SSL は 「一部を残して廃棄」、
    • RRS は 「修理して在庫に戻す」を意味します。
  • 評価コードは、品目別のフォームです。RMA 明細品目レベルで使用され、返品された資材に対する評価、または特定の品目に該当する問題点を示します。たとえば、考えられるものとして以下があります。
    • BIT は 「移動中の破損」、
    • WIS は「誤出荷」 を表します。
  • 理由コードは、設定プロセスではなく、 [RMA 返品トランザクション] フォームの [返品数] フィールドで数量を取り消す場合にのみ使用されます。「RMA 返品」 コードは、すでに理由コードとして一覧されています。

問題、処分、および評価コードは全て、 [RMA 状況レポート] で追跡できます。これら 3 つのコードは標準的なレポートを使用して追跡されるため、(おそらく将来的、あるいは現在の数値目標を特定する目的で) 管理者が追跡する問題を表しているコードを選択する必要があります。