受注オーダ与信保留の変更ユーティリティの使用

[受注オーダ与信保留の変更] ユーティリティを使用すると、特定の範囲の顧客や関連顧客の [与信保留] フィールドを日付範囲別および年齢調基準別に有効化することができます。

またこのユーティリティは、[与信保留] フィールドが選択されている受注オーダフォームに、以下の値を割り当てます。

  • 与信保留日付 = システムの日付
  • 与信保留ユーザ = 顧客を与信保留にするユーザ
注: このユーティリティを使用しても、[与信保留] フィールドが既に選択されている場合、このフィールドはどの受注オーダに対してもクリアされず、これらの受注オーダは省略されます。

選択したレコードをこのユーティリティが処理するのにかかる時間の長さは、選択した顧客の数、それらの顧客に関する有効な売掛転記済トランザクションの数、受注オーダの数、および受注オーダが常駐するサイトの数によって決まります。

このユーティリティで [与信保留] が選択されている場合、このユーティリティは、特定の顧客に関する 「請求」 区分の有効な売掛転記済トランザクションの正味金額を追加し、年齢調べ日付と請求日または納期との間の日数が [請求日/入金予定日超過] の値を上回るかどうかを判断します。正味金額の合計が、特定の顧客の [未処理転記残高限度] の値を上回る場合、適切な受注オーダが自動的に与信保留になります。

注: このフォームは、サイトグループの全てのサイトを更新します。したがって、「処理したレコード数」 には、別のサイトによって処理されたレコード数は含まれません。

[受注オーダ与信保留の変更] ユーティリティを使用して、オーダの与信保留状況を変更するには、以下のようにします。

  1. [与信保留] フィールドで、[保留] または [発行] を選択します。
  2. 顧客番号の開始および終了番号を入力します。
  3. オーダ番号の開始および終了番号を入力します。
    注:  [顧客] フォームで、[請求日/入金予定日超過] フィールドと [未処理転記残高限度] フィールドが空白のまま残されていると、 [受注オーダ与信保留の変更] ユーティリティは、顧客およびオーダの指定範囲内の全ての受注オーダに対して、[与信保留] フィールドを選択します。
  4. [与信保留] フィールドで [保留] を選択した場合、次の手順に進んでください。[与信保留] フィールドで [発行] を選択した場合、以下のフィールドにデータを入力します。
    • [年齢調基準] フィールドで、[請求日] または [納期] を選択します。
    • [理由コード] を選択します。
    • [年齢調べ日付] を入力します。
    注: 与信保留について 「発行」 が選択されると、ユーティリティは、選択した受注オーダ全てを与信保留から削除します。ただし、顧客が与信保留になっている場合は、一切の受注オーダは与信保留から削除されません。
  5. [処理] をクリックします。処理をクリックすると、与信保留の変更を確認するように求めるメッセージが表示され、確認すると処理されたレコードの数が表示されます。

複数サイト環境で、顧客の与信限度が超過して、出荷サイトが受注オーダの発生サイトの場合、そのオーダは与信保留になります。ただし、顧客の与信限度が超過して、出荷サイトが受注オーダの発生サイトでない場合、警告メッセージは表示されますが、受注オーダは与信保留になりません。