一括請求の概要

一括請求は、ある一定期間内に顧客に向けて出荷された複数のオーダを取り扱います。

たとえば、1 週間の間に顧客に出荷した全オーダを含む週次請求を印刷することができます。請求書のオーダ品目は、顧客が発行した複数の購買オーダから、または購買オーダに関連する複数の受注オーダから取得できます。

一括請求は、下に記した場合を除き、ほとんどの受注オーダと受注オーダ品目に適用できます。デリバリオーダで出荷される品目は、一括請求システムを通じて請求する必要があります。

一括請求は、次の複数のレベルで指定できます。

  • 顧客: 顧客に出荷される全てのオーダを一括請求に指定できます。
  • 受注オーダ:特定の受注オーダで出荷される全ての品目を一括請求に指定できます。
  • 受注オーダ品目受注オーダの特定品目を一括請求に指定できます。

請求間隔 (日次、週次、隔週、月次、その他、または保留) は、一括請求にとって基本的な指定項目の 1 つになります。さらに、請求書の明細を要約するかどうかを指定できます。要約では、同じような受注オーダ明細品目を、一括請求の単一の明細にまとめています。

顧客の [価格に税を含む] チェックボックスがオンになっている場合、システムは、[価格に税を含む] チェックボックスがオンになっている受注オーダのみを一括します。システムでは、税の前に価格を計算してから、販売税、売上、および売掛の適切な総勘定元帳エントリを作成します。 顧客の[価格に税を含む] チェックボックスがオンになっていない場合、システムは、[価格に税を含む] チェックボックスがオンになっていない受注オーダのみを一括します。

出荷に関連付けられた一括請求から請求書を作成する場合、オーダの 「最新」 輸送費とその他出荷の値はゼロに設定され、出荷に固有のオーダの値は累積オーダ値に加わります。

注:  一括請求は、EDI オーダ、先行請求、プロジェクト請求、または返品資材承認では機能しません。一括請求は、固定為替レートを使用した受注オーダには適用できません。請求品目は同じサイトから出荷する必要があります。

先行請求

[一括請求] 操作では、先行請求は印刷されません。この操作では、各受注オーダ品目に対して以前の先行請求を処理 (一般請求と同様) します。以前に請求した金額を印刷し、それに応じて請求金額を減額して更新します。請求明細について以前に請求した金額は、1 つの明細にまとめられて印刷されます。

販売手数料

販売手数料レコードは、一括請求の各オーダについて作成されます。したがって、一括請求には複数の手数料レコードが存在します。特定のオーダの全ての一括請求品目レコードは、1 つの手数料レコードにリンクされます。

輸送およびその他費用に関する販売税

一括請求では、輸送およびその他費用の金額について販売税が計算されます。 [一括請求ワークベンチ] フォームで表示されるように、印刷未処理の一括請求の輸送およびその他費用については税コードが使用されます。システムは、オーダの輸送およびその他費用の金額と税コードを使用して、適切な見積販売税および販売税の累積に更新します。

注: 印刷未処理の一括請求を生成した後に、オーダの輸送およびその他費用の金額を変更した場合、請求書を再生成して、変更に対処する必要があります。

印刷未処理の一括請求の輸送およびその他費用について用いる税コードは、こうした一括請求の個々のオーダについて異なるコードが使用されます。したがって、そのオーダの累計に転記される金額は、請求書に実際に印刷された値と異なります。

タスクの概要 システムフォーム
一括請求の顧客を設定する 顧客
一括請求の受注オーダを設定する 受注オーダ
一括請求に含めるオーダ明細を追加する 受注オーダ明細、一括受注オーダ発行、一括受注オーダ発行
オーダを出荷する 受注オーダ出荷
出荷済オーダの一括請求を生成する 一括請求生成
一括請求を印刷する前に保留レコードを確認し修正する 一括請求ワークベンチ
一括請求を印刷する 一括請求