請求価格調整について
システムは、請求調整によって、請求済オーダ明細品目の値引および/または価格に変更を反映させます。未出荷または未請求のオーダ明細品目、あるいは貸方に記入されていない残返品があるオーダ明細品目は調整できません。
返品済数量のある明細品目には返品伝票が必要です。この返品伝票は、価格を変更する前に作成する必要があります。返品伝票を作成しないと、間違った金額が貸方に記入されてしまいます。
事前印刷フォーム
あなたの会社で 事前印刷フォームと番号付きフォームを使用している場合、 [売掛パラメタ] フォームで請求書毎に有効な最大明細数が定義されます。請求書ヘッダは同じになりますが請求番号は変更されます。また、合計金額はフッタに単語で印刷されます。
調整明細品目について
請求調整フォームには、[正味調整] 金額が 0 でない [調整明細] 品目のみが表示されます。明細ではなく、[その他費用] または [輸送費]、あるいはその両方を調整した請求書も印刷できます。
表示された調整明細品目は、請求フォームに次のようにマッピングされます。
請求項目 | フォームで設定する項目 |
---|---|
オーダ数量 | オーダ数量 |
出荷済数 | 調整 |
受注残数量 | QO - TA
QO = オーダ数量 TA = 調整品目番号 |
品目番号 | 品目 |
価格 | NA / TA (丸め桁数 + 3)
NA = 正味調整 TA = 調整 |
その他 | 受注オーダヘッダおよび明細品目 (一般請求として) |
価格変更の計算
追加の明細は、[拡張価格] と [品目説明] の間に表示されます。追加明細には、価格変更が次のように表示されます。
価格変更フォーム999.99999 から999.99999
表示される価格には、値引が考慮されています。
システムでは[変更前価格] が次のように計算されます。
FP = OP * (1 - OD / 100) (通貨の桁数 + 3 に丸める)
意味は以下のとおりです。
FP = 変更前価格
OP = 旧価格
OD = 旧値引
システムでは [変更後価格] が次のように計算されます。
TP = NP * (1 - ND/100) (通貨の桁数 + 3 に丸める)
意味は以下のとおりです。
TP = 変更後価格
NP = 新規価格
ND = 新規値引
請求書に印刷される [価格] は、[変更前価格] と [変更後価格] の差と正確に一致している必要はありません。これは、[価格] が [正味調整] ([正味調整]は既に丸められた金額) に基づいて計算されるためです。
マルチユーザ処理
請求バックグラウンドタスクのインスタンスは、一度に 1 つだけ実行できますこのバックグラウンドタスクの実行要求は、同期して処理されます。2 人のユーザが同じ請求に対して同時に価格調整を処理しようとする場合は、両方の調整がバックグラウンドキューに入れられます。最初の処理対象の調整が成功すると、2 つ目の要求に対して調整請求は作成されません。バックグラウンドタスク処理の結果は、 [バックグラウンドタスクの履歴] フォームで確認できます。