DIFOT (全数納期順守) について
SyteLine に実装された DIFOT は、以下の基準を使用して計算されます。
- オーダは正しい品目数で完了されましたか?
過剰と不足の両方について測定するように個々のパラメタを設定できます。
- オーダは正しい日付に出荷されましたか?
早期出荷と遅延出荷の両方について測定するように個々のパラメタを設定できます。
オーダは、「全数」 と 「納期順守」 の両方の許容可能な基準を満たすと、DIFOT 基準に合格します。
[受注オーダ明細] フォームと [一括受注オーダ発行] フォームには、チェックマーク とその他の問題指標を使用して DIFOT の成功/失敗をグラフィック表示するセクションがあります。オーダ明細が納期順守のデリバリの全ての基準に合格すると、[納期順守] チェックマークが表示されます。オーダ明細がデリバリされる数量の全ての基準に合格すると、[全数] チェックマークが表示されます。合格しない基準があると、該当する問題指標が表示されます。[納期順守] と [全数] の両方の基準にチェックマークが表示される場合のみ、DIFOT サマリーにチェックマークが表示されます。3 つの指標のチェックマークが全てある場合のみ、DIFOT 評価は成功とみなされます。
DIFOT 方針の設定
DIFOT 基準は、いくつかの異なるレベルで設定できます。したがって、DIFOT 方針の設定と適用にはある程度の柔軟性があります。たとえば、デフォルトの DIFOT 方針をもつことができますが、特定の顧客、オーダ、またはオーダ明細/発行の場合は、そのデフォルト設定を上書きすることが可能です。
SyteLine では、以下の階層を使用して、これらの基準の適用方法を決定します。
使用するフォーム | 設定内容 |
---|---|
受注オーダ登録パラメタ | システム用のデフォルト DIFOT 基準 |
顧客出荷先またはマルチサイト顧客出荷先 | 個々の顧客用のデフォルト DIFOT 基準
注: 顧客に複数の出荷先住所がある場合、デフォルトでは、最初の出荷先 (出荷先= 0) 住所の後の全ての 出荷先 住所が最初のものと同じ DIFOT 設定に設定されます。個々の出荷先住所の DIFOT 値はこれらのフォームで設定できます。
これらのフォームで DIFOT 基準が設定されない場合、デフォルトで、受注オーダ登録パラメタフォームの設定が使用されます。 |
受注オーダ | 個々の受注オーダ用のデフォルト DIFOT 基準
このフォームで DIFOT 基準が設定されない場合、デフォルトで、関連付けられている [顧客出荷先] フォームまたは [マルチサイト顧客出荷先] フォームの設定が使用されます。 |
受注オーダ明細または一括受注オーダ明細 | 個々のオーダ明細用の DIFOT 基準
これらのフォームで DIFOT 基準が設定されない場合、デフォルトで、関連付けられている [受注オーダ] フォームの設定が使用されます。 |
一括受注オーダ発行 | 個々の一括発行用の DIFOT 基準
このフォームで DIFOT 基準が設定されない場合、デフォルトで、関連付けられている [一括受注オーダ明細] フォームの設定が使用されます。 |
DIFOT の使用
DIFOT の使用に利用できる 2 つの追加ツールがあります。
-
[全数納期順守レポート]
では、DIFOT 設定を使用して、DIFOT パフォーマンスを表示および分析できる数種類のレポートを生成します。
このレポートフォームは、DIFOT 方針の設定の適用と DIFOT パフォーマンスの評価に使用します。DIFOT レポート以外では、これらの設定に実際の用途はありません。
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[オーダ DIFOT 方針の更新]
ユーティリティは、選択した受注オーダの作成後にそれらのオーダの DIFOT 設定を変更するために使用します。このユーティリティは、
[受注オーダ明細]
フォームと
[一括受注オーダ発行]
フォームからのレコードにのみ影響します。
このツールは、DIFOT 評価が SyteLine で使用可能になる前に作成されたレコードの DIFOT 評価を可能にします。