入力マスクプロパティ
入力マスクプロパティでは、コンポーネントに入力したテキスト(電話番号など)に適用するマスクを指定します。マスクは、テキストのテンプレートまたはパターンとして機能します。
マスク文字
文字 | 説明 |
---|---|
> | 数字のプレースホルダ(0-9)。プロンプト文字が未入力です。数値データタイプに適用されます。 |
9 | 数字のプレースホルダ(0-9)。プロンプト文字が 0 です。数値データタイプに適用されます。9 のマスクは NULL 値をサポートしていません(使用の注記を参照)。 |
Z | 数字のプレースホルダ(0-9)。プロンプト文字が未入力で、桁区切り記号が適用されません。数値データタイプに適用されます。 |
< | 小数点位置の数字のプレースホルダ(0-9)。プロンプト文字が未入力です。意味のない末尾のゼロを削除します。数値データタイプに適用されます。 |
# | 数字のプレースホルダ(0-9)。プロンプト文字が未入力です。数値データタイプに適用されます。
注: これは後方互換性のためにのみ使用可能で、通常は使用されません。
|
- | マイナス記号のプレースホルダ。数値データタイプに適用されます。 |
」のヘルプトピックを参照してください。 | 小数のプレースホルダ。この文字はマスクでリテラルとして扱われます。数値データタイプに適用されます。
使用される実際の文字は、地域設定で指定したものです(使用の注記を参照)。 |
, | 桁区切り記号。この文字はマスクでリテラルとして扱われます。数値データタイプに適用されます。
使用される実際の文字は、地域設定で指定したものです。桁区切り記号を指定する必要はありません。 |
: | 時間区切り記号。この文字はマスクでリテラルとして扱われます。DATE データタイプに適用されます。
使用される実際の文字は、地域設定で区切り記号として指定したものです。 |
A | 英数字のプレースホルダ(0-9 および a-Z)。CHAR データタイプに適用されます。 |
? | 英字のプレースホルダ(a-Z)。CHAR データタイプに適用されます。 |
X | 文字を強制的に大文字(A-Z)にする英字のプレースホルダ。CHAR データタイプに適用されます。 |
x | 文字を強制的に小文字(a-z)にする英字のプレースホルダ。CHAR データタイプに適用されます。 |
RFQ(&R) | 文字のプレースホルダ。このプレースホルダの有効な値は、32-126 および 128-255 の範囲の ANSI 文字です。CHAR データタイプに適用されます。 |
\ | リテラルエスケープ。
上記の文字のいずれかをリテラルとして処理するには、文字の前にバックスラッシュを置きます。 |
[NONE] | マスクを適用しません。 |
使用の注記
-
[NULL]:[9] を含む数値マスクは、NULL 値をサポートしません。何らかの値をコンポーネントに渡す必要があります。マスクは NULL を 0 として照会します。コンポーネントの値を削除またはバックスペースすると 0 が生成されます。クリップボードから貼り付けると
0 が生成されます。マスクを持つコンポーネントが必須ではなくデフォルトがない場合、新しい行のコンポーネント値は最初 0 を示し、値が入力されなかった場合は 0 として保存することが可能です。
9 を含まない数値マスクは、NULL 値をサポートします。コンポーネントを NULL または空白値で更新することができます。マスクは NULL を空文字列として照会します。値を削除またはバックスペースするか、クリップボードから貼り付けると空文字列が生成されます。マスクを持つコンポーネントが必須ではなくデフォルトがない場合、コンポーネントに値が入力されていない新しい行のコンポーネント値は NULL として保存することが可能です。
- [[NONE]]:[NONE] 設定は、コンポーネントクラス、プロパティクラス拡張、または継承階層のその他のオブジェクトから継承されたマスクを削除します。
- 桁区切り記号:マスク定義で桁区切り記号を指定する必要はありません(カンマなど)。こうした区切り記号は、Windows コントロールパネルの [地域オプション] ダイアログボックスの小数点の記号と桁区切り記号の定義を使って自動的に設定されます。
- [通貨] -システムの通貨データを表すクラスでは、Windows コントロールパネルの [地域オプション] ダイアログボックスで通貨に対して指定されている値ではなく数字に対して指定されている値がデフォルトで使用されます。
- [Rounding](四捨五入):四捨五入プロパティが [True](真)の場合、WinStudio は小数点桁のマスク定義を使用して四捨五入を行います。
- [Suppressing Trailing Zeros](末尾のゼロの抑制):マスクに文字 < が含まれる小数値の場合、意味のない末尾ゼロを削除した状態で値が表示されます。
例
マスクが >>>>>9.99<<< に設定され、ユーザが 12345.125000 と入力した場合、表示される値は 12,345.125 になります。この書式設定は、カーソルがフィールドから離れた瞬間に実行されます。