差異の計算

差異を計算するための基準を選択します。これは、全てのジョブに対して適用される、システム共通のパラメタです。ジョブに対するトランザクションを転記すると、WIP へのエントリと差異の計算方法に影響し、さらにこれはジョブが閉じたときに発生する作業差異エントリのサイズに影響します。

  • [実際]システムは、ジョブの作業および部品表からのレート、時間などを使用して、仕掛エントリを計算し、差異の計算のためにその結果を実際の値と比較します。
  • [標準]:システムは、品目の標準作業および部品表からのレート、時間などを使用して、仕掛エントリを計算し、差異の計算のためにその結果を実際の値と比較します。

通常は特定の差異勘定へのエントリははるかに多く、作業差異へのエントリは少数であるために、一般的にはこのパラメタを「標準」に設定するべきです。このパラメタを「実際」に設定した場合、標準とジョブ作業手順間のレートと時間の差異に関連する原価差異は、最終的には作業差異になります。このパラメタを「標準」に設定すると、これらの差異は作業賃率差異、作業費差異、間接費差異などの個別の差異勘定になります。

ジョブ原価と差異の詳細については、「ジョブ仕掛原価について」を参照してください。

注:  このパラメタは、工程製造原価についてのみ当てはまります。