Web クライアントにアクセスする URL の作成

Web クライアントでは、フォームには URL を使ってアクセスします。この URL は、ベース URL とオプションの URL パラメタで構築することができます。通常の URL ではなく、サインインページをバイパスするユーザがログインする必要がない URL を構築できる場合もあります。

ベース URL

フォームにアクセスするために使用する URL は、特定のフォーマットに従っている必要があります。基本のフォーマットは次のとおりです。

http(s)://webserver/wswebclient/default.aspx

webserver は、Web クライアントソフトウェアが入っている Web サーバの名前です。  

URL パラメタ

ベース URL に対して、Web クライアントが開いたときに起こることを管理する多くの URL パラメタを任意で追加することができます。ベース URL にこうしたパラメタを付与するには、以下の手順に従います。

  • ベース URL のすぐ後ろに疑問符を追加します。
  • 1 つ以上のパラメタをスペースを入れずに指定します。
  • 複数のパラメタはアンパサンド記号(&)で区切ります。

パラメタは、これを使用するシステムに対して特定の順序で表示される必要はありません。

この一覧表ではこの URL パラメタについて説明します。

URL パラメタ(構文) 説明
user=userName ログインパラメタ。

userName の値は、ログインユーザ ID です。指定すると、[サインイン] ページのユーザ ID フィールドにこのユーザ ID が自動的に入力されます。

config=configName ログインパラメタ。

configName の値は、ユーザがログインするコンフィグレーションの名前です。指定すると、このコンフィグレーションが自動的に選択され、[サインイン] ページの [コンフィグレーション] フィールドに表示されます。

configgroup=configGroupName ログインパラメタ。

configGroupName の値は、名前を付けられたコンフィグレーションが属するコンフィグレーショングループの名前です。

[サインイン] ページの [コンフィグレーション] ドロップダウンリストの指定された [コンフィグレーション] グループのメンバのみを表示したい場合はこのオプションが利用できます。

form=formName

form=formName(launchParams)

セッションスタートアップパラメタ。

formName の値は、開かれるフォームの名前です。このパラメタは、フォーム起動パラメタ(launchParams)があってもなくても使用することができます。

たとえば、URL パラメタとしての [form=Events] は、そのデフォルト設定で [イベント] フォームを開きます。追加のフォーム起動パラメタがある URL パラメタとしての [form=Events(FILTER(EventName='IdoOnInvoke')SETVARVALUES(InitialCommand=Refresh))] は、IdoOnInvoke フレームワークイベントのイベントコレクションをフィルタし、続いてそのイベントだけを表示するために開いたときにフォームを更新します(フォームのデフォルトの InitialCommand パラメタを上書き)。

注:  こうした起動パラメタを持つフォームの起動時に値をフィルタすることは可能です。
page=formonly

または

page=light

セッションスタートアップパラメタ。

formonly オプションがこのパラメタとともに使用された場合、フォームは通常の WinStudio メニューまたはツールバーなしで開き、またエクスプローラへのアクセスもありません。このオプションは、主にスペースが限られたモバイルデバイスでの使用のために設計されたフォームで使用されることを想定しています。

詳細は「フォームのみモードのツールバーについて」を参照してください。

light オプションがこのパラメタとともに使用された場合、フォームは特別な軽量の Web ブラウザクライアントで開きます。こちらもやはり、モバイルフォームおよびアプリのための機能として設計されています。

notitle=1 このパラメタは、page=formonly パラメタと組み合わせて使用します。指定されると、フォームのタイトルバーを表示しないようにブラウザに命令します。
deviceid=number このパラメタは、主にフォームの表示をテストするときに使用します。number は、どのデバイスタイプ定義( [デバイスタイプの編集] フォームで定義)を使ってフォームを表示するかを示します。
menu=hidden セッションスタートアップパラメタ。

このパラメタは、メインメニューを非表示にするために使用します。

サインインページのバイパス

ユーザがサインインすることなくアプリケーションの特定のフォームにログインできるようにしたい場合があるかもしれません。この場合、以下のようなフォーマットの URL を使用します。

http://webserver/WSWebClient/session/open/configname/

データの意味は以下のとおりです。

  • webserver は、Web クライアントソフトウェアが入っている Web サーバの名前です。
  • configname は、ユーザが使用権限を持つコンフィグレーションの名前です。
  • username はユーザの Mongoose ユーザ ID です。
注:  このタイプの URL は、サインインパスワードを持たないユーザに対してのみ機能します。

この URL フォーマットに URL パラメタを付与することもできます。

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